【初心者講座】プラモデルゲート処理の仕方
概要
この記事では下記をお伝えします!
・ナイフ、カッターを取り扱ったことのない方も含めた初心者の方向け
・細工用ナイフ、カッターの持ち方
・パーツの切り出し~ゲート処理~後処理まで解説
・当記事に載せている道具の取り扱い方、仕方は96neko流です
・正解はありませんので、あくまで参考として、最終的にはご自身のやりやすい仕方で行って下さい
・当記事では安全を考慮した仕方を提示していますが、絶対にケガをしない訳ではないためご了承ください
各種道具の選び方から迷われている方は、下記記事をご参考ください。
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細工用ナイフ・カッターの持ち方
細工用ナイフの場合
細工用ナイフの持ち方のポイントは下記になります。
・ペンの持ち方と同じ
・刃の向きは上向き
カッターの場合
カッターの持ち方のポイントは下記になります。
・バチを持つ様にして人差し指を添える
・指先は刃の根本フレームにつける
・カッターの刃を出す量は1~3段階程度
パーツの切り出し
・ランナーについた状態でゲート処理をしない
→一度ランナーからゲートが残っている状態で切り出す
・残ったゲートはニッパーで出来るだけ切り取る
→ニッパーを押し当て角度を付けることで、切り出す量が安定する
まずはゲートの接合部に余計な力が加わらない様に、ゲートの細くなりだしている辺りをニッパーで切断します。
ゲートが多く残っている状態でナイフのゲート処理を行うと、パーツを抉ってしまう可能性があるため、ニッパーで出来るだけゲートを切り落としておきます。
この時、フリーハンドで切断すると安定しないため、ボクは下記手順で行っています。
①ニッパーをパーツと並行になる様に押し当てる
②押し当てた箇所を支点に角度をつけて切断する
③パーツを傷つけず適度にゲートが残る
ゲート処理
ゲート処理の手順
ゲート処理のポイントは下記の通りです。
・一度でゲートを処理しようとしない
・ゲートの辺が長い両端からゲート処理を始める
・両端から処理してゲートが残っている場合は、ゲートがパーツ端に接していない方向から処理する
・ゲートの辺が短い箇所から処理を始めると、ゲートが残っている状態で途中で折れてしまい、パーツを抉る可能性が高くなってしまう!
実際にゲートを処理した様子です。
細工用ナイフの場合
細工用ナイフでゲート処理を行う際のポイントは下記の通りです。
①パーツを持った手(左手)またはパーツに、ナイフを持った手(右手)の薬指を伸ばして当てる
②刃先がパーツと並行になる様に押し当てる
③パーツを持った手(左手)の親指でナイフを押して切り進める
・パーツを持った指が刃先を押し当てている面より上に出ていると、指を切ってしまう可能性が高くなる!
→刃先を押し当てている面より上に出さない様にする
・薬指の支持や親指で切り進めなかった場合、刃先がグラつきやすく、勢いよく切ってしまう可能性が高くなる
→薬指の支持、刃先、押している親指で三点支持することで安定する
小さいパーツでゲート処理する際のポイントは下記の通りです。
・爪でつまむ様にしてパーツを持つ
→指先が出にくい
・どうしても手で持てない場合は、パーツを置いてまな板の上で切る様に、刃をパーツの面に沿わせて切ると安全
→このときプラモの箱の中で行えば机も傷つかない
カッターの場合
カッターでゲート処理を行う際のポイントは下記の通りです。
①パーツを持った手(左手)またはパーツに、ナイフを持った手(右手)の人差し指を当てる
②刃先がパーツと並行になる様に押し当てる
③パーツを持った手(左手)の親指でカッターを押して切り進める
ナイフを持った手(右手)の人差し指とカッターの刃が近いため、指を切ってしまいそうに見えますが、下記のため意外と安全です。
・刃と人差し指が一緒に動くため、相当食い込まない限り刃は人差し指には当たらない
・勢いよく切ってしまった場合でも、刃先より人差し指が当たる
片刃ニッパーの場合
片刃ニッパーでゲート処理する場合は上記のゲート処理の手順には従いません。
片刃ニッパーでのポイントは下記の通りです。
・パーツの端に接している辺がまな板刃になる様にする
・パーツの面と並行になる様にニッパーを押し当てて切断する
・ゲートがパーツ端に接していない場合は、キレイに切り取ることができない
・曲面部のゲート等、パーツと並行に押し当てれない場合も、キレイに切り取ることができない
後処理
ゲート跡が白化してしまった場合
パーツが白化してしまった場合、まずとるべき方法は下記になります。
・白化している部分を爪、または爪楊枝等で擦る
→表面のみの白化であれば消すことができる
擦っても白化した部分が残っている場合は、下記方法によりほとんど消すことができます。
・白化している部分に同系統色のリアルタッチマーカーを塗ってから拭き取る
・上手く消えない場合は何度か繰り返す
→色がついて白化した箇所が分からなくなる
ナイフ・カッターの刃の交換
細工用ナイフの刃先交換手順は下記の通りです。
①留め金を反時計回りに回す
②刃を引き抜く
③新しい刃を入れて、逆手順で取り付ける
④刃を出す量は、指で押してグラつかない程度であれば好みでOK
カッターの刃の折り方は下記の通りです。
①カッターの後ろに付いている留め具を外す
②刃を1枚だけ出した状態にしてスリットに刃を入れる
③切れ目が山になる様にして折る
刃折処理器を持っていれば、留め具を外すことなく折ることが可能で、刃も飛び散らずそのまま保管できるので便利です。
細工用ナイフの刃も合わせて保管することができます。
塗装を行う場合
まとめ
今回の記事のまとめは下記の通りです。
・細工用ナイフの場合
→ペンと同じように持つ
カッターの場合
→・バチを持つ様にして人差し指を添える
・一度ランナーからゲートが残っている状態で切り出す
・残ったゲートはニッパーを押し当て角度を付けることで、安定して切り出すことができる
・一度でゲートを処理しようとしない
・ゲートの辺が長い両端からゲート処理を始める
・刃先を押し当てる面より上に指が出ない様にしてパーツを持つ
・支持指(薬指or人差し指)、刃先、親指の三点支持となる様にしてゲートを処理する
・まずは白化した部分を爪で擦る
・白化が残った場合は、リアルタッチマーカーである程度消すことができる