制作記

【制作記】「HGUC 1/144 シナンジュ」キャンディ塗装・エングレービング(3)

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概要

「HGUC 1/144 シナンジュ」制作記の3回目は、今回のメインディッシュキャンディ塗装とエングレービング塗装の様子についてお伝えします。

そのため、下記の様な方にはご参考頂けると思います!

・光沢塗装をする上で、下地処理をどの様にしたらよいか分からない方、やり方を参考にしたい方

・キャンディ塗装やエングレービング塗装についてどの様にしたらよいか分からない方、やり方を参考にしたい方

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下地処理

ヤスリ掛け

では早速塗装!といきたいところですが、光沢のある塗装、特にキャンディ塗装をキレイに仕上げたいのであればヤスリ掛けを避けて通ることはできません…

この工程をあまり詳しく語っても仕方ないので、要点だけお伝えすると下記の様な感じです。

・#400→#600→#800→#1000の耐水ペーパーで表面処理

・1つの番手でかかった時間はおよそ2~3時間程度

ぱっと見の変化の無さからは想像できないですが、結構時間がかかります。。。

ただ番手が上がるほどかかる時間は短くなるかな?

実は全てのパーツ、全ての面に対して行っている訳ではありません(サボリ)

ヤスリ掛けについては時間があれば別記事でまとめますので、ヤスリ掛けしたくてたまらねえ!という(特異な)方は首を長くして待っていて下さい。

因みにパーツ類は超音波洗浄機を使用して汚れを落としています。

ついでにメガネや腕時計とかも洗えるので便利ですよ!

サーフェイサー吹き

よしじゃあ塗装だ!といきたいところですが、光沢のあ(ry

今回はある程度表面処理を行っているため、「Mr.サーフェイサー 1500(C)」を塗装していきます。

因みにボクの塗装環境については上記写真の通りです。(汚いとは言ってはいけないゾ!)

サーフェイサーを吹くとヒケや合わせ目消しの跡等が浮き彫りになってくるので、修正をしていきます。

修正する表面を#400の耐水ペーパーであらしてから、溶剤で溶いたラッカーパテを練り込み、乾いたら#400→#600→#800→#1000と表面処理をして…

繰り返すこと3回…穴が消えねえぞ!

なんか…デジャヴが…

【完成品】「タミヤ 1/12 カワサキ Ninja H2R」

こうなったら光硬化パテで無理やり盛って硬化じゃあ!

最終的には少し盛り上がりができましたが、まあよしとしてやろう。。。

そうこうしていると、肩のトゲトゲを机の下に落として見事に折損。。。

再成形してくっ付けました。。。まあ塗装してから破損しなくてよかったとしよう!

延長したパーツは 破損しやすいので皆さんも気を付けましょう!

下地塗装

やっとキャンディ塗装か!といきたいところですが、光沢のあ(ry

実質塗装ですが、今回は深みのある輝きにしたかったため、下地は黒にしています。

シルバー等のメタリック塗装をする前に黒で塗装することにより、メタリック粒子が強調され輝きが増します。ただし、重厚感が増す分輝き方が重くなるため、使い分けが大事ですね。

エングレービング塗装

ここでやっと塗装っぽい塗装です!

まず、似た様な塗装の仕方としてマスキングテープで色分けをする方法がありますが、エングレービング塗装を適用するべき条件は下記になると考えています。

・色分けしたい箇所が凹凸で分かれている

・形状が複雑(マスキングが大変)

今回のシナンジュの袖口の様に、細かい装飾が付いており段差が付いているのであれば、エングレービング塗装がぴったりですね。

そして、エングレービング塗装のポイントは下記の通りです!

・浮き上がらせたい色を事前にラッカー系塗料で塗装

・上記以外の色をエナメル塗料で塗装

・エナメル塗料を拭き取る道具は、フィニッシュマスターや爪楊枝等の先端が広がらない道具がよい(綿棒や柔らかい筆はNG)

・可能であればパーツは固定した方がよい

まずはエングレービング部の塗装ですが、ただの金色よりも明るい黄色に近づけたかったため、下記塗料で塗装しています。

・SM2 スーパーゴールド(C)→105 蛍光イエロー(G)

スーパーゴールドも粒子が細かくかなり良い金色なのですが、上から蛍光イエローを塗装することで煌めく金色になりますね!

因みにガイアノーツの蛍光カラーは、クレオスの蛍光カラーと異なり染料系のため、下地が透けます。

ですので、クリアカラーの様に使用しながらブラックライト下で光らせることができます。

ということは…ボクの目論見はもうお分かりですね?

クリアのトップコートを挟んだ後、エナメル塗料のX1 ブラック(T)で塗り潰します。

そしてここからがエングレービング塗装の始まりです。。。

先ほど吹き付けたエナメル塗料を、模様のある個所だけ落としていきます。

これがまーーー細かい作業で、確実に肩が凝ります(笑)

プラモデル用バイスにパーツを固定し、ガイアノーツのフィニッシュマスターにエナメル溶剤を含ませながら少しずつ拭き取っていきます。

実際にやって思いましたが、普通の綿棒はすぐに先がほどけてしまうのでフィニッシュマスターを使って正解でしたね。更に言うと、手でパーツを持ってたらもっと無理でしたね。

最終的には、爪楊枝の先っちょに溶剤を含ませて拭き取っていました。

一部拭き取りすぎた箇所も出てしまいましたが、筆でブラックを塗り直して事なきを得ました。

エングレービングを全て施したものがこちらです!

盾の一部が少し黒いですが、どんなに擦っても落ちなかったので諦めました。。。

まあ遠くから見たら分からんやろ!

キャンディ塗装

グラデーション塗装

キャンディ塗装について説明する前に、下地のシルバーについても説明します。

今回の下地のシルバーは、ただ塗装するのではなくグラデーションをかけています!

今回のグラデーション塗装のポイントは下記になります!

・輝かせたい中心部はしっかりと塗装

・パーツの端に向けて暗くなる様に、中心から広げる様に塗装

中心はゆっくり円を描くように、外側は素早く円を描くように塗装

・見た目に差が生まれない様に、左右同じパーツは常に見比べながら塗装

四角いパーツの場合は、角が暗くなる様に塗装しています。

因みに使用している塗料はSM1 スーパーファインシルバー(C)を使用しています。

最初は121 スターブライトシルバー(G)を使おうかと考えていましたが、上品な輝きの方がいいかな?ということで変更しています。

色々なシルバー塗料を持っていますが、スーパーファインシルバーがお気に入りで結局使っちゃうんですよね~

実はSM1 スーパーファインシルバー(C)は絶版で、今はSM201 スーパーファインシルバー2(C)となっています。

もうすぐ無くなりそうなので、どこかで差異があるのか?を確認したいですね。

キャンディ塗装

ここでメインのキャンディ塗装です!今回はこれがしたくてシナンジュを作っていますからね~、楽しみです!

キャンディ塗装の特徴等について記載すると長くなるため、別記事でまとめたいと思いますが、キャンディ塗装のポイントは下記になります。

・クリアカラーは薄く塗り重ねる

→塗料を吹き付けすぎると吹き溜まりができる!

・色の付き方に差が生まれない様に、見比べを怠らない

→自分が想像した以上にパーツ毎に色味が変わってしまう!

まずは焦らずに薄ーーーく塗装することが大切です。

1回目の塗装はホントに塗ったのか?ってくらい分からないくらいがいいです。

色が付くまで塗ろうとすると、塗料を吹き付けすぎて牛乳をこぼした跡の様になってしまいます…

クリア塗装で一部濃い部分が生じてしまうと、修正しようとどんどん濃い色になっていきますし、何より隠蔽力が無さ過ぎて修正が大変困難です。

3回目くらいになると、写真の様にはっきり色が分かるくらいになってきます。

ここでもう1点のポイントがパーツ毎に色を見比べることです。

塗装している途中は気付かないのですが、後からパーツを見比べると塗り重ねた塗料の量の違いで色味が変わってきます。

普通の塗装でも変わりますが、キャンディ塗装は本当に少しずつ色が乗っていくため、普通の塗装よりも気付きにくいので注意です!

ところで、最初はCR2 マゼンタ(C)を塗装していますが、これだけだとガーベラテトラとかそのあたりの機体に見えますね。

まあここから変わるので見ていてください。。。

ここで真打のGP2 プレミアムレッド(G)です!

塗料として出した時点で鮮やかな赤!って感じで、普通の赤い塗料とは一線を画していますね!

これを先ほどのガーベラテトラに塗装すると…御覧の通り美しい赤に!

下地にマゼンタを塗装していたおかげで、1回の塗装でもかなり赤くなりました。

これを3回繰り返したものになります。

ここでもパーツ同士の見比べを行っていますが、念には念を入れて乾かしてから一度仮組します。

は~~~~~~~~~、もうこの時点でカッケーーーーー!

写真に撮っておらず申し訳ありませんが、かなり見比べていたつもりでも、実際に組み上げるとそれぞれのパーツがかなり色味が違っていることに気が付くはずです。

ボクは特に脚が、パーツが多い分色の付き方がバラバラでビビりました(汗

かなり確認したつもりでしたが、塗り重ね回数が多い分どうしても色味が変わってきてしまいますね。

皆さんも塗り終わらす前に仮組をして、おかしなところがないか確認しましょう!

その他塗装

ビームサーベル

ビームサーベル類についてですが、これらは下記塗料を使用しています。

105 蛍光イエロー(G)→50 クリアーホワイト(G)をグラデーション塗装

全体を蛍光イエローで塗装した後、クリアーホワイトで根本部分をグラデーションをかけて塗装しています。

蛍光オレンジと迷いましたが、今回は上品な感じでホワイトにしています。

ホワイトパーツ

白いパーツ類は下記で塗装しています。

白:GS02 エヴォホワイト(G)→GX213 ホワイトシルバー(C)

黒:Mr.サーフェイサー 1500(C)→GX201 メタルブラック(C)

白いパーツ類はそのままホワイトにするか迷いましたが、全体的にメタリックなためホワイトシルバーにしました。

クレオスのGXメタリックシリーズは結構粒子が荒く、ギラギラしますね。

個人的にはスーパーファインシルバーの様な粒子の細かいメタリックが好きですが、独特な輝き方をするためアクセントとして重宝しています。

因みに赤い部分はホワイトシルバーの上にプレミアムレッドを塗装しています。

結論

今回はHG シナンジュの制作にあたり、下記作業の様子をお伝えしました。

・光沢塗装に向けた下地処理

・エングレービング塗装

・キャンディ塗装

塗装も終わったしもう完成じゃん!と思ったあなた!

残念ながらまだまだ作業は続きます(ゴゴゴゴゴゴ

それでは皆さんも楽しいガンプラライフを!

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エンジョイモデラー
仕事と家事育児の合間に、プラモデルを制作しています! SNSやブログを通じて、プラモデル制作の楽しさや役立つ情報を発信するのでよろしくお願いします!
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