【制作記】「1/60 レーバテイン MIXING」改造・ディテールアップ(2)
はじめに
前回制作計画を立てたレーバテインの制作を進めました。
といっても、実際に計画を立てたのは1年以上前なんですけどね(汗)
ミキシングだけ済まし、他のプラモデルに浮気することはや1年以上・・・
やっと制作が進んだので、その過程をお伝えします!
今回は、ミキシングするための改造、合せ目消しや後ハメ加工、ディテールアップの過程をまとめました!
今回の記事は、下記目的の方にご参考になると思います。
・ミキシングのための関節部改造を参考にされたい方
・合わせ目消しや後ハメ加工の手法を参考にされたい方
・ディテールアップの手法を参考にされたい方
それでは本編をどうぞ!
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ミキシング改造
今回のレーバテインですが、本体はバンダイ製、手足と妖精の羽はコトブキヤ製を使用します。
妖精の羽はそのまま取り付けることができますが、手足は無改造で取り付けることができません。
そこで、それぞれ改造したポイントをお伝えします!
ミキシング箇所選定理由については、前回の記事をご参照ください。
【制作記】「1/60 レーバテイン MIXING」制作計画(1)
ハンドパーツ接続部の改造
バンダイ製とコトブキヤ製では、ハンドパーツのボール径が異なります。
ボール部を差し替えても良かったのですが、ハンドパーツは合計8つ・・・
そこで、ハンドパーツの受け側を改造することにしました!
こちらは2つで改造数が少ないですからね(笑)
何か良い接続方法がないかジャンクパーツを漁っていたところ、内径がピッタリのポリキャップを発見しました。
ポリキャップは耐摩耗性もあるため、こちらを使用することにしました。
ポリキャップは接着剤で接着するのが難しいため、プラ板治具にはめ込み固定しました。
プラ板はバイスで固定し、ピンバイスで穴を開けています。
そして、パーツ内部をくり抜きプラ板治具を接着しています。
これで、ポリキャップ自体を接着しなくても固定することができました!
レッグパーツ接続部の改造
お次はレッグパーツの改造です。
バンダイ製はレッグパーツ側が凹ですが、コトブキヤ製は凸となっています。
このままでは接続できません。
そこで、ジャンクパーツからちょうどよい形状のパーツを移植しました。
写真ではただポン付けしただけに見えますが、中をほじくり返して歯の様に埋め込んでおり、真鍮線で固定しています。
ここは関節部なので、出来る限り頑丈にした方がいいですね。
変更前後の比較になります。
これで、ボク好みのスタイリッシュな足になりました!
合せ目消し・後ハメ加工
割と新しいキットなので合わせ目は少ないですが、一部合せ目が出てきます。
塗装の塗分けを考慮し、合せ目消しや後ハメ加工をしていきます。
合せ目消しについては、後から組み立てられる加工をした箇所に絞ってお伝えします。
合せ目消し
デモリッション・ガンの可動部ですが、合せ目が隠れる様に片側だけにディテールを貼り付けています。
これで、自由に付け外しが可能です。
こういった可動部は破損しやすいので、個人的にはくっ付けない方が無難だと考えています。
手首の合せ目は、段付きモールド化しています。
後ハメ加工できそうでしたが、関節部で接続部の改造もしているため、補修もしやすい段付きモールドを選択しました。
この段付きモールドですが、「スジボリ堂 BMCダンモ」を使用しています。
お手軽に一定幅の段付きモールドが彫れるのでおススメです。
かくいうボクも0.5mm/0.8mmのものしか持っていないので、買い足そうかな・・・
ボクが買った頃は0.5mm/0.8mmと1.0mm/1.5mmしかありませんでしたが、0.2mm/0.4mmや0.3mm/0.6mmなんかが発売されていましたし・・・
【定価】¥4,180(税込み)
後ハメ加工
頭部にも合せ目ができますが、ここを接着してしまうと分解できなくなってしまいます。
そこで、目立たない箇所を切断し接着しています。
これなら切断面をモールドとすることができます!
ディテールアップ
プラ板ディテールアップ
かかと部ですが、ディテールのせいで段差を消しにくい箇所に合せ目があります。
そこでパテでディテールをつぶし、プラ板ディテールを付けることにしました。
しかし、プラ板加工のセンスがないボクはデザインと加工に大苦戦・・・
色々と試した結果、「Wave ディテールパンチ 台形1」で打ち抜いたプラ板を貼り付けることにしました。
レーバテインは陸戦兵器なので、結局シンプルな溝がそれっぽいんですよ!
今作のレーバテインからディテールパンチを使用し始めたのですが、めちゃくちゃ便利ですね!
0.3mmまでのプラ板しか打ち抜けませんが、プラ板加工センスのないボクには革命的です!
後述する裏打ちパーツ等にも、バンバン使用しています(笑)
上記写真の台形1だけでなく、台形1~4、四角1・2等様々な形状があります。
Waveさんにはぜひ、更に様々な形状のディテールパンチを製作して頂きたいです(笑)
【定価】¥1,980(税込み)
パーツの裏打ち
リアアーマー等の裏側はディテールがありませんが、チラリと見えてしまうので裏打ちパーツを制作しディテールアップします。
リアアーマーですが、まずマスキングテープを貼付け型取りをします。
型取ったマスキングテープの形状でプラ板を加工し、別パーツとして貼付けできる様にします。
別パーツとすることで、塗装の塗分けをしやすくしています。
太もも周りは、プラ板と「コトブキヤ MSG角モールドⅡ」を貼り付けています。
カカト部も同じくプラ板で裏打ちパーツを制作しています。
ヒザ周りと胴回りですが、こちらはプラ板を貼付けパテですきまを埋めています。
ディテールを追加しようとも思いましたが、すきまに余裕がなかったため断念しました。
スジ彫り・焼き判
バンダイ製パーツとコトブキヤ製パーツでは、スジ彫りに差があります。
バンダイ製はスジ彫りが太いのに対し、コトブキヤ製は細いです。
このままではコトブキヤ製パーツが浮いてしまうため、太く彫り直します。
そこで0.3mmのBMCタガネで彫り直したのですが・・・
全然太さが足りませんね・・・
基本的に細めのスジ彫りが好きなため、0.3mmまでのタガネしか持っていないことが裏目に出ました。
悩んだ結果、スジ彫りの太さを完全に揃えることは断念しました。
昨今BMCタガネの入手は難しいですし、何より面倒ですからね(笑)
時にはこういった妥協は必要です!
代わりに、一部モールドは焼き判で溝を太くしています。
ライターで熱したマイナスドライバーを押し付けるだけなのでお手軽です。
ドライバーの他にも、六角レンチ等も焼き判にピッタリです!
ディテールアップパーツ
ダクトっぽい箇所の裏打ちには、結束バンドを貼付けています。
結束バンドは、切って貼り付けるだけでもそれっぽいディテールになるのでおススメです!
太さや色も様々なので、無塗装の方でも活用できると思います。
何より安いのがいいですね!
結束バンドの他にも、「コトブキヤ MSG丸モールドⅤ」を使用しています。
一部、「HIQPARTS スチールボール0.5mm」を埋め込んでいます。
スチールボールの埋込みに限りませんが、穴モールドに面取りビットで段差を付けてあげることで、より情報量を増やすことができます。
リード線の被覆を使用し、パイプディテールを追加しています。
リード線そのままでは曲げにくいので、中の心線は抜いています。
リード線の接続は「コトブキヤ MSGモビルパイプ」を使用しています。
パイプディテールは冷却媒体のパイプをイメージしており、放熱索のある頭部と消費電力の多い妖精の羽付近に設置しています。
また、プラ板を積層したシイタケディテールも追加しています。
このパイプディテールですが、Twitterのフォロワーさんの作品に刺激を受けて取り付けることにしました。
たくさんの方を作品を拝見させて頂くのは、刺激やアイデアを頂けるのでとても勉強になります!
武装ディテールアップ
武装のディテールはかなり悩みました(汗)
画像検索や書籍で調べると、銃器のディテールは放熱を目的としたフィンや穴が多かったため、それらをイメージしてディテールアップしました。
銃身に貼り付けたプラ板ですが、そのままではかなり不自然だと感じました。
そこで、角を面取りしディテールが馴染む様にしています。
こういったひと手間は、情報量も増えるのでおススメです!
おわりに
個人的にそこまで大改修しているつもりはありませんでしたが、ひとつの記事としてまとめるとなんだか色々やっている様な気がしますね~
よく考えたら、1年以上の工程をひとつの記事にまとめているので当たり前ですが・・・
それはさておき、全てのディテールアップを盛り込むのは時間がかかりますが、ひと手間かけてあげると出来上がりが変わってきますし何より愛着が湧きますね!
中には簡単にできることもあると思うので、何かご参考になれば幸いです!
それでは皆さんも楽しいプラモデル制作ライフを!
【定価】¥3,960(税込み)