制作記

【制作記】「MiniArt 1/35 楽器セット」ジオラマ制作(2)

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はじめに

前回制作した「MiniArt 楽器セット」ですが、そのままだと味気ないためジオラマを制作しました!

主役の楽器セットが、ケルト音楽といういわゆる民族風音楽で使用される楽器らしいです。

そのため、ジオラマのテーマは「移動民族たちのささやかな音楽会」です!

実は、これが初めてのジオラマ挑戦になります。

ジオラマ制作の経験としてはまだまだですが、同じく初挑戦される方のご参考になれば幸いです。

今回の記事は、下記目的の方にご参考頂けると思います。

・ミニチュア系ジオラマを制作したい方

・樹木や草花等を使用するジオラマを制作したい方

それでは本編をどうぞ!

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ジオラマ脇役制作

樹木

まずは、ジオラマを飾る樹木の制作方法についてです。

基本的な制作方法については、色々な方のブログ等を参考にさせて頂いています

そのため、制作してみて感じた気付き等も含めてお伝えしたいと思います。

樹木の枝、幹は銅線をねじって制作します。

ボクはホームセンターで購入した電源用コードの被覆をはがし、中の銅線を使用しました。

実は練習台を使用して色々と試してみたのですが、その際の気付きは下記になります。

・銅線を枝分かれさせる際、基本は5:5、偏らせても7:3が限界

→樹木の種類によるが、枝分かれを偏らせ過ぎると不自然になるため

・後から銅線をねじって継足すことは難しい

→継足すと不自然な凹凸ができてしまうため

樹木の写真等を参考にするべきですが、ジオラマの設定に合致した種類で、1/35のスケールでスタンドに収まって、見栄えがよいものが思い浮かびませんでした(汗)

そのためデザインはかなり適当です(笑)

一応意識したことは、上記ポイントと、上から見て枝が重ならない様に気を付けたことですね。

銅線をねじった後は、ほつれ防止のため木工用ボンドを盛ります。

乾燥後にメタルプライマーを塗布した後に、「Mr.サーフェイサー1000(C)」および「MC07 甲板色セット(1)-1 (G)」をエアブラシで塗装しました。

その後、エナメル塗料をドライブラシ気味で筆塗りしています。

上記工程の気付きは下記になります。

・木工用ボンドはあくまでほつれ防止

→ねじりの跡までは消すことができないため

→木工用ボンドを無理に盛ろうとすると、表面張力で丸まってしまう

最初は気にならなかったのですが、塗装していく毎にねじった跡が浮彫りになってしまいました。

ねじりを埋める作業は「Mr.ウェザリングペースト」等のペーストを盛ると上手くいくのではないかと思います。

エナメル塗料による塗装ですが、陽の当たる箇所と陰になる箇所があるため、下記塗料を使用しています。

上部(陽の当たる箇所):「XF4 イエローグリーン(T)」「X9 ブラウン(T)」

下部(陰になる箇所):「XF64 オリーブドラブ(T)」

根っこ:「X9 ブラウン(T)」

反省点として、差し色にブラウンを使用してみましたが、かなり浮いてしまいました

そもそも陽の当たる当たらないでは色の明度が変わるだけなので、オリーブドラブにホワイトを混ぜて調整した方が良かったかな、と後から思いました。

調色を避けるクセが裏目に出ました(汗)

葉っぱについては、ティッシュまたは花紙を丸刃の彫刻刀で切出しています。

折りたたんだものをマスキングテープで固定し、ひたすら切出します。

葉っぱ制作での気付きは下記になります。

・ティッシュ、花紙の切出しは無理に大きくしない

→切残りがあると葉っぱとして取り出すことができないため

・塗料の濃度は塗料1:溶剤1.5~2程度

・染色には広めの皿で行う

→ボクの様にぶちまけないといけないことになるため(汗)

ちなみにまな板にはかまぼこの板を使用しています。

かまぼこを食べればタダで入手できますし、ピンバイス等を使用する際にも便利です!

最後の工程として、枝に葉っぱを貼っていきます。

水で溶いたボンドを枝に塗布し、ピンセットで1枚ずつ貼っていきます。

葉っぱ貼付けでの気付きは下記になります。

・水溶きボンドは基本的に枝へ塗布

→葉っぱに塗るとティッシュのためすぐにシナシナになってしまうため

・前の葉っぱがある程度乾燥してから次の葉っぱを貼る

→乾燥が不十分な状態で貼ろうとすると、前貼付けた葉っぱが動くため

・枝が重なる、近い場合は下の枝から貼付ける

→下の方が貼り付けにくいため

ちなみに葉っぱの貼付けにかかった時間は13時間弱くらいです。

貼付け速度で変わると思いますが、制作しようと考えてらっしゃる方はご参考下さい。

葉っぱを貼付け終わった状態です。

上から見ると枝葉がほとんど重なりなく制作することができ、なかなか雰囲気のある樹木になったのではないでしょうか?

しかし、真横から見るとボリューム不足を感じました。

これ以上枝を密にすると貼付けが大変なので、ボリュームを増やす場合は枝を別で制作し葉っぱを貼付けた後に、継木する方がよいと思います。

その他にも、ちぎったスポンジを塗装し貼付ける方が圧倒的に楽だと思います。

個人的に葉っぱの貼付けは、スケール的に1/35が限界なのかなと思います。

ミニチュアチェア

テーマが音楽会のため、演奏のために座る椅子も置くことにしました!

そこで、「コバアニ模型工房 椅子セット」を制作してみました。

ぱっと見木製に見えますが、紙製となっています。

組立てた状態です。

デザインナイフで切出した後、木工用ボンドで接合しています。

紙製ですが、背もたれにもしっかりとディテールが施されており、意外と丈夫です。

ボクが爪楊枝で制作した椅子と比較すると、ディテールが雲泥の差です(汗)

これをフルスクラッチして制作するのは骨が折れると思うので、意地を張らずに購入してよかったと思いました。

【定価】¥748(税込み)

テント

移動民族の音楽会をテーマにしているため、テントを設置することにしました!

移動民族の間で使用されるテントを調べてみるとどうやら三角形のテントが多いため、形状は三角形にしました。

個人的にミニチュアのだいご味は覗込むことができることだと思っています。

そこで、通常はひさしはないことが多い様ですが、あえて覗き込まなければ中が見えない様にひさしを設置しています。

テントは、竹串を組立てた骨組みに百均(ダイソー)の布切れを縫い合わせたものをかぶせています。

竹串はMr.ウェザリングカラーで塗装しています。

布切れは雰囲気がでるかな?と思い縫い合わせていますが、縫い跡のスケールがあまりにも合わなかったため、接着すればよかったと思います。

また、民族感が出そうだと思ったため、ビーズを通した縫い糸で装飾しています。

最初はもっと適当なテントにするつもりでしたが、気付けばしっかりとしたテントになっていただけでなく、謎の装飾までしていました(汗)

全くもって恐ろしいものです(笑)

草花

地面の上が寂しくなりそうだったため、地面に植え付ける草花も制作しました。

花は、百均(ダイソー)のドライフラワーを小さく切ってお花を模しています

葉っぱは、大量に余った樹木の葉っぱを半分にして再利用しています。

雑草は、百均(セリア)のナチュラルモスグリーンを小さくちぎって制作しています。

最初、このナチュラルモスグリーンはそのまま敷くために購入していたのですが、スケールが合わなかったので使用を諦めていました。

しかし、Twitterのフォロワーさんにちぎってジオラマに使用されていることをお教え頂き、雑草に使用することを思いつきました。

この場を借りて改めてお礼致します。

草花、雑草共に木工用ボンドで植え付けています。

しかし、草花がなかなか自立せず植付に苦労しました。

後から気付きましたが、アクアリンカーであれば粘度があるためもう少し植付しやすかったかもしれないです(汗)

絨毯

椅子だけでは楽器を置く場所が足りないため、地面およびテント内に敷く絨毯を制作しました。

絨毯には百均(ダイソー)で見つけたそれっぽい模様のランチョンマットを使用しています。

そのまま切るとほつれてしまうため、切る前に裏から木工用ボンドを塗布しています。

このとき、木工用ボンドが表まで染み出ない様に注意が必要です。

木工用ボンドが固まったら、カッターでキレイに切断して完成です!

更ににぎやかしのために旗も制作しました。

テントで使用した端切れを三角形に切出し、ししゅう糸に木工用ボンドで接着しています。

旗の模様については、水性ホビーカラーで筆塗りしています。

ネットで民族っぽいデザインを調べて模様を描いていますが・・・

デザインセンスはお察し下さい(汗)

ジオラマ舞台制作

肝心のジオラマセットは百均(ダイソー)のスタンド(¥300)を使用することにしました。

最初はひと回り小さいスタンドにしようとしましたが、樹木が想像以上に大きくなったり、テントがあれよあれよと大きくなったりしたことで、こちらのスタンドを使用することになりました(笑)

整地されていない地面にしたかったため、スタンドの上には木粉粘土を敷いています。

乾燥すると軽くなりますし、地面の色に近いため木粉粘土を選択しました。

しかし、かなり厚く塗ってしまったため、乾燥した後にひびがはいったり、ヒケてスタンドから浮いてしまったりしました(汗)

後述するテクスチャーペイントが厚く塗れることもあり、樹木下の地面以外は不要だったかなと思います。

スタンドの地面表現には「タミヤ テクスチャーペイント」を使用しました。

最初は百均の芝生調シート等で制作しようと考えていましたが、模様がどうしても単調で、スケールが合わないためテクスチャーペイントの使用を決意しました。

実際これが大正解で、とても簡単にリアルな地面を表現することができました

ジャムを塗る様に塗布すればそれだけで地面や草が出来上がりますし、乾燥するとかなり固くなるため重ね塗りも簡単です。

草はグリーンとカーキを使用しており、境界部は混ぜることで自然な表現にすることができました。

今回は行っていませんが、テクスチャーペイントは水性アクリル塗料のため、水性ホビーカラー等を混ぜてある程度色を変更することが可能みたいです。

このテクスチャーペイントを使用すれば、簡単に地面を表現することができるので、積極的にジオラマベースを制作していきたいと思いました!

【定価】¥880(税込み)
 

【定価】¥880(税込み)

【定価】¥880(税込み)

ジオラマ組立て

制作した脇役たちをジオラマベースに設置した姿になります。

各小道具たちは木工用ボンドで動かない様に固定しています。

小道具として、ランチョンマットを切って丸めたもの、塗装した竹串を束ねたもの等も用意してみました。

春から初夏にかけての草原に、テントや絨毯を広げて演奏会を開催しているイメージです。

そのため、草木は全体的に明るく可愛い感じにしてみました。

地方や結局なんの民族なのか?については未設定です!

妻のために制作しているので、妻が気にしなければ無問題です!

可愛いは正義!

おわりに

初めてのジオラマ制作であったため、調べながら、試行錯誤しながらの制作となりました。

色々と反省点もありましたが、我ながら可愛いジオラマになったのではないかと思います!

何より、新しい挑戦ばかりで楽しく制作することができました!

ノリにノッてしまったせいで、制作時間が想像以上に長くなってしまいましたが(汗)

しかし、ガンプラ等を飾るスタンドだけであれば、比較的簡単に制作できるのかな?とも思います。

ボクも、今後は撮影用のスタンドを制作していこうと思います。

それでは皆さんも楽しいジオラマ制作ライフを!

【定価】¥1,760(税込み)

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エンジョイモデラー
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