【制作記】「1/60 レーバテイン MIXING」エッジ出し&ヘックス迷彩塗装(3)
はじめに
前回、改造とディテールアップを施したレーバテインですが、今回はエッジ出しと塗装の様子をお届けします。
塗装ですが、今回ヘックス迷彩塗装に挑戦してみました!
ヘックス迷彩とは、六角形の模様が施された迷彩模様です。
実際の兵器等に使用された模様ではなく、あくまでデザインとして作られた迷彩模様みたいです。
制作計画を立てた当初、都市迷彩をしたい欲にかられていました(笑)
しかし、スプリッター迷彩やドット迷彩とは違うことがしたいな~と考えた結果、ヘックス迷彩に行きつきました!
今回の記事は、下記目的の方にご参考になると思います。
・エッジ出しの様子を参考にされたい方
・ヘックス迷彩等のマスキング塗装の手法を参考にされたい方
・グラデーション塗装を参考にされたい方
それでは本編をどうぞ!
スポンサーリンク
エッジ出し・表面処理
エッジ出し
塗装の前に、いつものごとくヤスリ掛けをしていきます。
今回は特に、ヒケ等を消すヤスリ掛けではなく、エッジを出すことを目的としてヤスリ掛けをしました。
バンダイ製とコトブキヤ製のパーツをミキシングしていますが、バンダイ製はエッジが丸いです。
これだとコトブキヤ製のパーツが浮いてしまいます。
そこで、どのパーツもしっかりエッジを出していきます。
エッジ出しは、平面に削りやすい金属ヤスリを使用しています。
エッジ出し前後の比較です。
エッジ出し前は、光の当たり方で角が丸いことが分かります。
このレーバテインですら1/60スケールなので、実際のスケールを考えて遠目から見た場合、角は丸くないはずです。
何より、エッジを出すと陰影が出やすくなりますし、個人的にカッコよさが増すと感じています。
頭部は角が別パーツをまたいでいるため、まとめてエッジ出しをしています。
頭部は目が集まる場所なので、ここもしっかりエッジ出しをしていきます!
表面処理
エッジ出し後は、更にヤスリ掛けをして表面のキズをなくします。
今回はツヤ消しにするので、600番手までにしています。
ヤスリ掛け後はパーツ別にそれぞれ下記のサフを塗装しています。
レッド・イエロー塗装パーツ:「NP4 ピンクサフ(G)」
関節パーツ:「NP1 メカサフヘヴィ(G)」
その他パーツ:「Mr.サーフェイサー1500(C)」
サーフェイサーですが、上記写真の様に陰影が分かりやすいため、キズを見つけやすくなります。
また、ヤスリ掛けした際のキズの消え具合も分かりやすいです。
この様にして、キズを無くしていきます。
まあ、これだけやっても、いつもキズを見逃すんですけどね!
キズ確認のついでに、仮組みしてみました。
これがサフ萌えってやつですね(笑)
ちなみに、今回の塗装から「SPARMAX FLYER SR」を使用しました!
特徴は下記の通りです。
・塗料変えをしなければ、ほぼ清掃が不要
・スプレーと比較し、吐出量の調整がききランニングコストが安い
・シングルアクション
・細吹きは難しい
・替ボトル、ノズルの価格が高い
個人的にはとてもよいです!
清掃不要で手軽に塗装できるので、サフ後のヤスリ掛けハードルが大幅に下がります。
スプレーと比較して、個人的にはこちらの方が使いやすいです。
複雑な塗装表現はできない、替ボトル・ノズルが高い等の欠点はありますが、今後も愛用したいと思います。
「SPARMAX FLYER SR」については、別途記事としてまとめたいと思います。
下記に購入リンク先を貼っていますが、公式サイトで購入した方が割引が効くことがあるため、まずはそちらから確認することをおススメ致します。
【定価】¥5,550(税込み)
ヘックス迷彩塗装
下地塗装
今回のヘックス迷彩はマスキングで表現するため、先に下地となる塗料を塗装します。
塗料は下記を使用しました。
レッド部下地:「C59 オレンジ(C)」
ホワイト部下地:「VO10 マーズライトグレー(G)」
後述しますがマーズライトグレーは、上塗りのウォームホワイトの下地としては、キレイに発色できず相性が良くありませんでした(汗)
全体的なカラーリングとしても、暖色系のレモンイエローやセールカラーでも良かったかもしれませんね。
マスキング
ヘックス迷彩のマスキングですが、「HIQPARTS ヘックス迷彩用マスキングシール(3枚入)」を使用しました。
既に迷彩柄にカットされているため、自分でマスキングをカットしなくてもそのまま使用することができます。
さすがにこの複雑な形状を同じ形でカットするのは難しいので、メーカーさんの力をお借りします!
マスキングシートを貼り付けるだけだからお手軽!
…と思っていましたが、これがなかなか強敵でした(汗)
まず貼付け位置ですが、六角形がハチの巣の様に並んでいるため、適当に貼り付けると違和感が生まれてしまうと感じました。
そこで、ヘックス迷彩模様がラインとしてつながる様に、規則性を持たせて配置しました。
更にこのヘックス迷彩は、それぞれの角度がズレてしまうとこれまた違和感が生まれてしまいます。
シールドの様な広い面積にマスキングするのであれば問題ありませんが、ロボットの装甲の様に面がたくさんあると大変です(汗)
上記写真の様に、側面から見ると角度が揃っていますが、背面から見ると角度がズレることがあります。
そこでマスキングの角度を微調整し、側面、背面複数の視点で最も自然な角度になる様に気を付けました。
上記はマスキングを貼り付け終わった姿になります。
折角のヘックス迷彩なのでたくさん貼りたい!という気持ちと、シンプルなデザインにしたい!という気持ちを両立するため、見る角度により密度が変わるという欲張り仕様にしました(笑)
左側面を見ると迷彩少なめ、右側面を見ると迷彩多めになる様にしています。
色々と悩みながら配置を決めたので、時間がかかってしまいました(汗)
誰だよ、お手軽とか言ったやつ!(笑)
【定価】¥550(税込み)
マスキング塗装
迷彩の上塗りですが、下記塗料を使用しました。
・レッド部:「NC03 フレイムレッド(G)」→「UG12 サザビーレッド(C)」をグラデーション
・ホワイト部:「Mr.ベースホワイト1000(C)」→「VO01 ウォームホワイト(G)」→「GX106 クリアオレンジ(C)」をグラデーション
上塗り後、迷彩マスキング周りにグラデーションをかけています。
このグラデーションですが、Twitterのフォロワーの方に教わりクリアを混ぜて塗装しています。
「溶剤」を混ぜるのではなく「クリア」を混ぜることで、塗料の色を薄くし自然なグラデーションをかけやすくなります。
また、ボク個人の塗装方法にはなりますが、ゆっくり動かしながら塗装する際は0.04~0.05MPa程度まで圧力を落として流れにくくしています。
ホワイト部はマーズライトグレーにウォームホワイトを塗装しましたが、上手く立ち上がらずベースホワイトを吹いてから再度塗装しました。
塗面としてはウォームホワイト→ベースホワイト→ウォームホワイト→クリアオレンジ+クリアになり、えげつない段差ができてしまいました…
ウォームホワイトを塗装する前にいけるか疑問でしたが、「混ぜ物があるホワイトだし行けるっしょ!」と自分をダマしたザマです(笑)
あまりにも段差がひどいので、2000番手の爪楊枝ヤスリで研磨し段差を軽減しました。
しかし、それでも段差はありますし、ラインがよれてしまいました(汗)
今作で一番の反省点ですね(汗)
最後にクリアを塗装し、更に段差を軽減しました。
しかし、焼石に水感は否めませんね~
その他塗装
その他のカラーレシピは下記の通りです。
細かい塗料の指定は困難なので、各パーツで使用している塗料を表記しています。
ブラウン部:「C42 マホガニー(C)」
フレーム・関節:「NP01 メカサフヘヴィ(G)」
一部フレーム:「20 ガンメタル(G)」
武装(銃器):「C116 RLM66ブラックグレー(C)」「GX201 メタルブラック(C)」「C61 焼鉄色(C)」「H55 ミッドナイトブルー(C)」「H77 タイヤブラック(C)」
武装(単分子カッター):「SM1 スーパーファインシルバー(C)」「GX201 メタルブラック(C)」「61 ミッドナイトブルー(G)」
部分塗装:「H18 黒鉄色(C)」「H513 ジャーマングレー/ドゥンケルグラウ(C)」「X11 クロームシルバー(T)」
本体が暖色系なので、最初銃器はミッドナイトブルーで塗装していました。
しかし違和感がすごかったので、無彩色のRLM66ブラックグレーをメインにし、ミッドナイトブルーは部分塗装程度にとどめました。
やはり、ミリタリー系の武器は無彩色が似合いますね!
フレームはいつものノリでメカサフヘヴィを使用しましたが、全体的に暖色系で揃えていたので暖色系のグレーにすればよかったかな、とも思っています。
細部のカラーレシピは後から考えたので、そこも反省点ですかね~
筆塗り部分塗装
パーツ分割していない箇所の塗分けは、筆塗りしました。
こういった部分塗装は筆が楽でいいですね!
下地がラッカー塗料、筆塗りを水性ホビーカラーで塗装しているので、はみ出し部はマジックリンで修正できます。
また、装甲裏は筆塗りで「H513 ジャーマングレー/ドゥンケルグラウ(C)」を塗装しています。
これもTwitterのフォロワーの方に教わりましたが、黒よりも明度のあるグレーの方が自然な影に見えます。
放熱索塗装
放熱索ですが、下記塗料でグラデーションをかけています。
先端部:「106 蛍光オレンジ(G)」
中心部~根元:「105 蛍光イエロー(G)」
根元:「50 クリアーホワイト(G)」
グラデーションですが、あまり細かく塗分けず先端部・中心部・根元で塗っています。
蛍光オレンジは先端側から吹き付け、蛍光イエローは根元側から吹き付けることで、テキトウな吹き付けでもそれなりに塗分けられる様にしました。
ちなみに、クリアーホワイト部は隠蔽力の低いホワイトでも似た様な塗装ができます。
雰囲気が若干変わりますが、これは好みになりますね~
最後に基本塗装が完了した状態です。
かなり形になってきました!
おわりに
軽い気持ちで挑戦したヘックス迷彩ですが、想像以上に違和感を出さないためには難しいことが分かりました(汗)
かなり厚塗りしてしまい、マスキングの段差がひどくなってしまったのも反省点ですね(汗)
しかし、シールド等の面積の広いパーツであれば採用しやすいですし、スジ彫りとは異なったアプローチで情報量を増やすことができるため、これからも活用したいと思います。
これらの塗装が終わり、レーバテインも形になってきました!
しかし、まだまだ終わりではありませんよ(笑)
次回は更に細部を仕上げていきます!
それでは皆さんも楽しいプラモデル制作ライフを!
【定価】¥3,960(税込み)