【制作記】「HGUC 1/144 シナンジュ」デカール貼り・鏡面処理(4)
概要
「HGUC 1/144 シナンジュ」制作記の4回目は、デカール貼りと鏡面処理の様子についてお伝えします。
そのため、下記の様な方にはご参考頂けると思います!
・鏡面処理の必要性について知りたい方
・鏡面処理をどの様にしたらよいか分からない方、やり方を参考にしたい方
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デカール貼り
今回は下記デカールを貼っていきます。
・ガンダムデカール No.85 HG 1/144 シナンジュ用
・ハイキューパーツ コーションデカール各種
今回のデカール貼り方ですが、MGやRGのデカール位置を参考に公式デカールを貼っていき、ハイキューパーツのコーションデカールで少しだけオリジナリティを出していきたいと思います。
1/144のガンプラですが、全身で100枚以上貼り付けるデカールがあり、かなり骨が折れる作業です。。。
そこで最近導入したのが下記「プラモ向上委員会 水転写デカール用 デカーリングQuickトレイ」になります!
今までは、デカールの糊が溶け出るのを恐れて下記の様な手順でデカール貼りをしていました。
①水にくぐらせたデカールをタミヤのピンセットで挟みっぱなしにする
②デカールを台紙から浮かせている間にデカールを貼る
③台紙から浮かせたデカールをピンセットから下す
④①に戻る
上記の手順では、デカールがなかなか台紙から浮かずに待ち時間が発生することが多く、余計な時間がかかっていました。
しかし、デカーリングQuickトレイを使用すると下記手順となりました!
①パーツ毎等複数のデカールをまとめて水に浮かす
②ある程度台紙に水がしみ込んだ段階でスポンジを水から引き上げる
③デカールを貼っていく
④①に戻る
上記の手順では、ほとんど待ち時間が発生せずスムーズに作業を進めて行くことができました!
また、デカーリングQuickトレイのスポンジは絶妙な水加減の状態でなかなか乾燥しないので、長時間デカールを置きっぱなしでも糊がなくなることはありませんでした!
デカール貼りは全体のバランスを確認できる様に、ある程度組み上げた状態で進めていきました!
鏡面処理
鏡面処理の必要性について
デカールを貼ったので、鏡面処理の工程にすすんでいきます!
その前に、なぜそもそも鏡面処理をするのか?についてお伝えしたいと思います。
鏡面処理のポイントは下記になります。
・表面に微細な凹凸が残っており、光に当てるとデコボコしていることが分かる
・デカールの段差が残る
→クリア塗装を重ねて表面を磨くことで、ピカピカになる!
ただし、近づいてよく見ないとバレないので、気にならないのであればデカール保護のためにクリア塗装をするだけでも良いと思います!
クリア塗装
色を付ける塗装をしただけの状態でパーツを磨くと当然塗料が落ちてしまうため、ツヤありのクリアを塗装していきます。
今回使用した塗料は下記になります。
EX03 EXクリアー(G)
ここで気を付けるポイントは下記になります。
・デカールを侵食しない様に、1回目の塗装は塗料が乗り過ぎない様にする
・繰り返し重ね塗りを行い、出来るだけ塗膜を厚くする
・パーツの角等、研磨されやすい箇所は重点的に塗装する
1回目は遠くからエアブラシを吹くことで少し乾燥した塗料が乗る様にし、2回目以降は塗料が垂れるギリギリまで塗装しました。
重ね塗りの回数は4、5回程度行いました。
高番手ヤスリ研磨
クリア塗装を実施し1週間以上乾燥させた後、高番手のヤスリで研磨していきます!
この工程では「ゴッドハンド 神ヤス! 磨3mm厚 高番手5種類セット」を使用しています。
神ヤスは、ホームセンターで売っているスポンジヤスリと比較して目詰まりしにくく、スポンジが絶妙な硬さで使いやすいです。
ボクは上記写真の大きさに切り出して使用していますが、この大きさでもHG一体分くらいは持つと思います!(ボクがケチっているだけかもしれませんが…)
ただし、#2000については番手が粗すぎるため、塗装面を研磨する使い方であれば#4000から使用した方が良いと思います。
因みに、研磨にかけた時間は1つの番手で1時間半~2時間程度になります。
毎日仕事から帰って子どもが寝た後に、YouTubeやライブ映像を観ながら少しずつ進めました。。。
再クリア塗装
当初の計画では、クリア塗装→高番手ヤスリ研磨→コンパウンド研磨にしようと考えていましたが、一部クリアを貫通して塗装面を傷つけてしまう箇所が発生してしまいました。。。
以前この工程で塗装面を傷付け、パーツ毎塗装し直しになった悪夢が蘇ったので、計画を変更し、再度クリア塗装を実施しました。
最初のクリア塗装では使用しませんでしたが、再クリア塗装では吹き付ける前の塗料に「Mr.リターダーマイルド」を数滴(5%程度?)混合しました。
リターダーを混ぜると塗料の乾燥が遅くなり、表面のムラが軽減され光沢が増します!
写真の様に、リターダー有りと無しではパーツのツヤ感が全然違いますね!
因みになぜ最初の塗装では使用しなかったかについてですが、
単純に忘れていただけです!
メタリックマスター等の専用溶剤も揃えているんですが、いつもついつい使い忘れてしまうんですよね。。。
大体塗料を混ぜ終わった後に気付くという。。。
その点リターダーは後から混ぜることができるのでいいですね!
コンパウンド研磨
再クリア塗装後はデカールの段差等はほとんど残っていないため、軽く神ヤスで研磨した後、コンパウンドによる研磨へ移ります!
タミヤコンパウンドをクロスに付けて、パーツ表面をなでる様に研磨していきます。
研磨していくとコンパウンドが乾いてくるので、コンパウンドを継ぎ足していきます。
ある程度コンパウンドが付いている状態であれば、水を付ければコンパウンドは復活します。
このコンパウンドによる研磨は、気を抜いて行ってもほとんど塗装貫通しないので安心です(笑
逆に、このコンパウンド研磨では段差を消すことはほとんどできないので、表面のデコボコやデカールの段差は神ヤス等の高番手ヤスリでしっかり消す必要がありますね。
失敗事例
今までは何事もなく完成させた様に記載しましたが、実は色々な失敗を連発しています。。。
これから表面研磨をされる方には参考になると思いますので、具体的な内容については下記をどうぞ!
マスキングによる失敗
塗装貫通時にプレミアムレッドを塗装していますが、デカールに塗料が付くと困るのでマスキングで保護しました。
クリアで保護しているため、そのままマスキングテープを貼ったのですが、マスキングを剥すとデカールが一部破損してしまいました。。。
しかしここでめげてはいけません!
幸い白一色のデカールのため、筆塗装でそれっぽく修正できます!
このとき緊張からか手がガクガクしてヤバかったです(笑
この失敗をしないための注意点は下記になります。
・デカールに直接マスキングテープは貼らない
(デカールに当たる位置は裏側にしたマスキングテープを当てる)
→デカールを剥してしまったら筆塗装で修正!
表面研磨による失敗
実は、再クリア塗装後の高番手ヤスリ研磨で再度塗装を貫通させてしまいました。。。
1回目の塗装貫通はシルバー面までで済んだにも関わらず、2回目はブラック塗装まで貫通。。。
実はシールドの一部にヒケが残っており、なんとかごまかせないかな~と削っていたらやらかしました。。。
完全に修正するためにはシルバーから塗装し直しですが、隣に取り付けるパーツがブラックパーツになるため、なんとかごまかせると判断しプレミアムレッドを重ね塗りしました。
若干残っていますが、なんとかごまかせることでしょう!そういうことにします!
この失敗をしないための注意点は下記になります。
・クリア塗装後の研磨は特にパーツ角部に注意する
・サフ後の表面研磨で行うべき処理を後工程で行わない
塗装剥げ
パーツ洗浄の仕方が雑だったため、一部塗装が剥げてしまいました。。。
また完成後の姿を我慢できずに、研磨前に組み立てて一部塗装を剥してしまいました。。。
更に最終の組み立て時も、塗装によりパーツ間の隙間が変わってしまったこともありところどころ塗装が剥げてしまいました。。。
本来であればエナメル塗料のレッド等でごまかすべきですが、小さいのと速く完成させたいのでそのままでいきます!
この失敗をしないための注意点は下記になります。
・クリア塗装後の研磨は特にパーツ角部に注意する
・サフ後の表面研磨で行うべき処理を後工程で行わない
塗装面の泡立ち
表面研磨が終わったパーツは水に突っ込んでおり、ひとつずつ拭き取るのが面倒で自然乾燥させていたのですが、気が付くと塗装面が泡立ちなぞのブツブツが。。。
理由は不明ですが、塗装面間に水が入り込み乾燥するときに泡立ったのだと思います。。。
これは修正のしようがないので、あまり目立たない箇所だと自分を言い聞かせてそのままでいきます!
その他、水が付いたまま放置してしまったため、腰部パイプのバネにサビが付いてしまいました。。。
こっちはなんとかサビを落とせたのでまぁよし!
この失敗をしないための注意点は下記になります。
・塗装後のパーツ、金属パーツが付いた状態では水につけすぎない
・パーツに付着した水分はしっかり拭き取る
終わりに
仕上目までのコンパウンド研磨が完了し、洗浄した状態です。
ここでようやく組み立てて完成になります!
ほんとに長かった。。。
鏡面処理まで行う光沢仕上は本当に時間がかかるので、時々お手軽制作や他のプラモデル制作を挟みながら取り組むのがいいですね。
プラモデル制作の息抜きにプラモデル制作を行う傍から見ればおかしなことになりますが。。。
やっと完成したので、次回は完成品の写真を載せていきます!
それでは皆さんも楽しいガンプラライフを!
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